道具の日にちなんだ祭り
かっぱ橋道具街では、10月9日の「道具(どうぐ)の日」にちなみ、「かっぱ橋道具街まつり」で賑わいます。調理道具の聖地としてプロも通う専門店が並ぶこの街は、グルメや歴史散策も楽しめる魅力たっぷりのスポットです。この記事では、アクセス情報から、まつりの見どころ、効率的な散策ルート、周辺グルメまで詳しく紹介。読めば、かっぱ橋道具街の魅力を余すことなく堪能できますよ!
・アクセス情報
・かっぱ橋道具街の見どころや散策ルート
・グルメ情報
アクセス情報
●かっぱ橋道具街:東京メトロ 銀座線「田原町駅」下車徒歩5分
東京メトロ 日比谷線「入谷駅」下車徒歩6分
つくばエクスプレス「浅草駅」下車徒歩5分
都営浅草線・東京スカイツリーライン「浅草駅」下車徒歩15分
かっぱ橋道具まつり
「かっぱ橋道具まつり」は、例年多くの人が訪れるかっぱ橋道具街の一大イベントです!
開催期間:2025年10月7日(火)~13日(月・祝)
《歩行者天国》
・まつりの最終日は、かっぱ橋道具街通りは歩行者天国となります。下写真は歩行者天国になったばかりで人通りがまだ少ない状況です。

《パレード》
・金竜小学校・松葉小学校のブラスバンドパレードです

《和太鼓ステージ》
・都立白鷗高等学校・附属中学校の和太鼓です

かっぱ市
かっぱ橋道具まつり期間中、各店でお得なセールを実施していました。下記道具街いくつかのお店を紹介します。
東京メトロ 銀座線「田原町駅」下車徒歩3分 和の器 田窯 → 東京美研 → 釜浅商店 → 飯田屋

和の器 田窯(でんがま)
国内の各産地窯元より日々の食卓を彩る季節感ある器を集めています(公式HPより)。店舗は1階と2階にあり、多くの観光客でにぎわっていました。お茶の道具もありました。茶筅などはほかのお店にも多く売っており、インバウンドの方の人気がうかがえます。


東京美研
食品サンプルをハンドメイドにて製造、販売しています。飲食店向けだけでなく、こちらもインバウンド向けなどお土産需要もありそうです。


釜浅商店
釜浅商店の歴史は釜からはじまりました。明治41年の創業から約100年以上、ずっと料理道具や料理人と向き合っています(公式HPより)。釜浅商店が扱う商品はこだわりのあるものが多いようです。扱いに注意点が必要なものもあり「うちの商品は食洗器で洗えないものが多いんですよ」と四代目店主熊澤さんが以前セミナーでおっしゃっていました。


飯田屋
大正元(1912)年創業しました。飯田屋6代目の飯田結太さんはテレビ出演セミナー講師なども多く勤められています。世界一軽い力で皮がむけること目指したピーラーなど、面白い商品があります。セミナーの冒頭で「今回のセミナーは、申し訳ないんですが撮影については・・・(遠慮してくださいと言うかと思いきや)、どんどんSNSで拡散してください!」と笑いを取っていました。


かっぱ橋道具街周辺の散策ルート
つくばエクスプレス「浅草駅」下車A2番出口から徒歩5分(東京メトロ 銀座線「田原町駅」下車徒歩5分)
→ A:池波正太郎記念文庫 → 徒歩550m B:曹源寺(かっぱ寺) → 徒歩250m C:かっぱ河太郎像の碑 → 徒歩200m D:矢先稲荷神社 → 徒歩60m E:本覚寺 → 徒歩400m F:東本願寺

書斎の一部復元
A:池波正太郎記念文庫
池波正太郎の業績や作品の世界を広く伝えるため、池波家及び多くの方々のご協力で、平成13年9月に開設しました。書斎の復元や著作・自筆原稿・絵画等の一部を展示しています。時代小説「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」コーナーも設けられています(パンフレットを参考に)。ただし現在改修工事のため休館中です(2026年11月末予定)まで。

合羽屋喜八が葬られたと伝わる
B:曹源寺(かっぱ寺)
巨獄山曹源寺は曹洞宗に属し、天正16(1588)年に和田倉(千代田区)に開かれ、のち湯島天神に移り、明暦の大火(1657)の後、現在地に移転したと伝えられています。当地の住人雨合羽商の合羽川太郎(合羽屋喜八)という人物がいました。付近が水はけの悪い低地で雨が降ると洪水となり、人々が困窮していたところ、喜八は私財を投じて堀割工事(水はけ工事)を行いました。かつて喜八に助けられた隅田川の河童が工事を手伝いました。この河童を見かければ商売繁盛したといいます。文化11(1814年)喜八が葬られ、墓と伝えられる石碑があります。この伝承が「かっぱ寺」の通称の由来です(現地案内板等を参考に)。


商売繁盛祈念
C:かっぱ河太郎像の碑
上記の河童の故事に鑑み、合羽橋道具街の誕生90年を迎えるにあたり、ご来街のお客様ともども幾久しい商売繁盛を祈念し、像を建立しました。

射術稽古の的先なので矢先
D:矢先稲荷神社
寛永19(1642)年、三代将軍家光が、当地に浅草三十三間堂を建立した際、その堂の鎮守として稲荷神を祀ったのに始まると伝えられています。社殿によるとその神像が上野東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正の寄進であると言われております。浅草三十三間堂射術稽古場の的先に奉納されたためにその社名も矢先稲荷神社と称されました(現地案内版による)。浅草三十三間堂は1698年に「勅額火事」と呼ばれる大火で焼失しました。


見事なステンドグラス
E:本覚寺
山門には右に日眼祖師、左に本額寺とあります。中に入ると人はおらず、本堂の扉を開けて中に入ってお参りしてよいとの貼り紙がありました。扉を開けると、見事なステンドグラスをみることができます。


朝鮮通信使の宿所
F:東本願寺
1591年、教如上人が江戸神田に江戸御坊光瑞寺を開創しました。その後俗に「神田明神下」と呼ばれる場所に移転しましたが、度々火災に見舞われ、明暦の大火により浅草に移転し堂宇を建立、浅草本願寺時代が始まりました。昭和40年、浅草本願寺から東京本願寺に、平成13年浄土真宗東本願寺派本山東本願寺となりました(公式HPより)。
朝鮮通信使は朝鮮国から日本国に派遣された外交使節団です。東本願寺は朝鮮通信使が江戸を訪れた際の宿所として4回利用されました。ただし当時の建物は関東大震災で炎上し現存していません(現地案内板より)。


グルメ情報
創業100年以上
喜久鮨(㐂久鮨)
合羽橋で小さなすし屋として暖簾を掲げて以来、時代を越えて受け継がれる味と人情を守り続けてきた、創業100年以上のおすし屋さんです。旬の魚料理とちらしのランチをいただきました。


グルメバーガー日本一決定戦 バガチャン2025優勝
BRISK STAND ASAKUSA
「グルメバーガー日本一決定戦 バガチャン2025」で優勝とのことで、待ち行列が発生していました。予約してよかったです。クラシックハンバーガーとビールをいただきました。見た目は小さいように見えましたが食べてみると食べ応えがありました。


