朝顔・ほおずき・ハス
7月といえば、朝顔・ほおずき・ハスの季節です。文京朝顔・ほおずき市や小石川後楽園のハスの鑑賞で、風情ある花・寺社を辿る「夏めぐりさんぽ」はいかがでしょうか。本ルートは、夏の草花と歴史ある名刹を同時に満喫できるのが特長です。源覚寺(こんにゃくえんま)から善光寺、澤蔵司稲荷、傳通院と由緒ある寺社を巡り、朝顔とほおずき市を満喫したあと、小石川後楽園で美しいハスを鑑賞するルートの概略からアクセス情報まで、夏の歴史散歩を存分に楽しむための情報をご紹介します。
・アクセス情報
・文京朝顔・ほおずき市と小石川後楽園を巡るルートとみどころ
文京朝顔・ほおずき市
三田線・大江戸線の春日駅にほど近い源覚寺での朝顔市、善光寺阪にある①善光寺での変化朝顔・大輪朝顔展示、②澤蔵司稲荷での朝顔花あわせ会、③傳通院での朝顔市から成ります。各寺でイベントも行われ、市を盛り上げています。
アクセス情報
●源覚寺 :東京メトロ千代田線丸ノ内線 「後楽園駅」徒歩3分
(こんにゃく閻魔) 都営三田線 ・ 大江戸線 「春日駅」 徒歩3分
●月参堂 善光寺 :源覚寺から徒歩4分くらい
●澤蔵司稲荷 :善光寺から徒歩1分くらい
●傳通院 :澤蔵司稲荷から徒歩2分くらい
●小石川後楽園 :JR総武線「水道橋駅」西口から徒歩5分
(東門) 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口から徒歩6分
都営三田線「水道橋駅」A2出口から徒歩8分
(西門) 都営大江戸線「飯田橋駅」(E06)C3出口から徒歩3分
JR総武線「飯田橋駅」(JB16)東口から徒歩8分
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋駅」A1・A3出口から徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」1番出口・2番出口より徒歩8分
朝顔・ほおずき市と小石川後楽園の散歩コース
A:源覚寺(こんにゃく閻魔) → 徒歩4分くらい B:月参堂 善光寺 → 徒歩1分くらい C:澤蔵司稲荷 → 徒歩2分くらい D:傳通院 →徒歩約1㌔14分くらい E:小石川後楽園
右目のお礼にこんにゃくを
A:源覚寺(こんにゃく閻魔)について
こんにゃく閻魔:宝暦(1751年から64年ごろ)、目を患った老婆に閻魔様が自分の右目を与えて直し、老婆は好物のこんにゃくをお礼に供えたと言われています。以来、眼病治療祈願に訪れる人が絶えず、広く信仰を集めています。
塩地蔵と五百羅漢:お地蔵様の体に塩をつけてお祈りすると、同じ部分の病気が治ると言われています。塩ということで、お相撲さんもお参りに来るそうです。
お百度石:嘉永5年(1852年)建立。多くの人々が家族を思って健康を願い、お百度を踏んだお祈りの場所です。


ほおずき市会場と塩地蔵


生母・於大の方の念仏寺
B:月参堂 善光寺について
月山堂善光寺は傳通院の塔頭寺院(※本山の敷地内に建てられた、独立した小さな寺院)として慶長7(1602)年、徳川家康公の生母・於大の方の念仏寺を御安置し開創されました。念仏仏は日頃より親しくお参りができるよう御安置をした御像です。於大の方は、家康公とご自身の現世・後世安穏を願い、この時念仏寺に手を合わせていたと伝わっています。古来より「月参堂」とも呼ばれ、これは月に一度の寺参りを勧めるとともに、月は仏にも例えられており、仏様をお参りする御堂を指すことに由来します。寺前の道は「善光寺坂」と呼ばれ、朝顔会場とほおずき会場を結びます。(まつりパンフレットより)


変化朝顔・大輪朝顔展示・風鈴の展示


善光寺阪

3年で修行を極めた稲荷
C:澤蔵司稲荷について
慈眼院は、傳通院の塔頭寺院として元和6(1620))に創建されました。この学寮で修行に励まれた多くの学僧の中に、わずか三年で修業を極めた澤蔵司(たくぞうす)という修行僧がおられました。ある夜、和尚の夢に現れた澤蔵司は、「余は千代田城の中の稲荷大明神である。かねて勉強したいと思っていた長年の希望、ここに達した。今より元の神に帰るが、長く当山(傳通院)を守護して恩に報いる」と告げて、暁の雲にお隠れになりました。そこで傳通院の住職は、境内に稲荷を祀り、澤蔵司稲荷となりました。(まつりパンフレットより)


あさがおの花あわせ会


家康の母の菩提寺
D:傳通院
室町時代の応永22(1415)年に無量山寿経寺という名で開創された名刹です。慶長7(1602)年、徳川家康公の生母・於大(おだい)の方が逝去。その法名を傳通院殿蓉誉光岳大禅定尼(でんづういんでんようよこうがくだいぜんじょうに)と号し、この寺を菩提寺としたことから「傳通院」と呼ばれるようになりました。境内には千姫を始め、徳川家康公ゆかりの女性の墓が多くあります。また関東十八檀林の一つでもあり、千人以上の学僧が修行していたとされます。明治25(1890)年には淑徳女学園(元小石川淑徳学園中学校高等学校)を設立し、子女教育にも力を注いでいます(まつりパンフレットより。


朝顔市の会場

特別史跡・特別名勝
E:小石川後楽園
小石川後楽園は、旧水戸徳川家の江戸上屋敷の後園であり、林泉の美に富む廻遊式築山泉水庭園です。
江戸時代初め、徳川御三家の一つであった水戸家の祖、徳川頼房が、寛永6年(1629年)に将軍家から与えられたこの邸地に廻遊式庭園を築造しました。水戸家二代藩主・光圀も本園の築庭に力を注ぎ、当時隣国「明」の遺臣で我が国に亡命していた朱舜水の意見を用い、今見るような中国趣味豊かな手法を加味しました。
ちなみに後楽園の名は、光圀が朱舜水に命じて選んだもので、宋の范仲淹の「岳陽楼記」にある「士当先天下之憂而憂、後天下之楽而楽」からとったものです。
園内には数々の園亭や祠堂があり、梅、桜、藤、花菖蒲など四季折々の花が豊富で、都会では貴重な緑として訪れる方に憩いの場を提供しています。特別史跡・特別名勝に指定されています。(現地案内板要約)
・入園料 一般300円、65歳以上150円、小学生以下無料 など
・開園時間:9:00~17:00(入園16:30まで)
後楽園のハスとスイレン



円月橋と愛宕坂
円月橋は朱舜水の設計と指導により、駒橋嘉兵衛が造ったとされる中国様式の石橋です。橋が水面に映る形が満月になるところから名付けられ、ました。後に八代将軍徳川吉宗が江戸城吹上の庭に模作を命じ、果たせなかったとの逸話があります。石造アーチ橋として国内最古のうちのひとつです。愛宕坂は京都愛宕山の坂にならって造られたもので、四十七段の石段からなっています。傾斜の急な方を男坂、ゆるい方を女坂と称しています。(現地案内板を参考)


内庭と唐門
本園は「唐門」により、内庭と後楽園に分けられます。内庭は水戸藩邸の書院の庭で、江戸時代には「うちの御庭」などと呼ばれていました。唐門は内庭から『後楽園』に向かう正式な入口です。昭和20年(1945)の戦災で焼失し、以後長く再建されることはありませんでしたが、令和2年(2020)秋、遺されていた絵図、古い資料や写真などを元に、復元が完成しました。(現地案内板を参考)


おわりに
文京区の「朝顔・ほおずき市」と歴史ある寺社巡り、そして「小石川後楽園のハス」を組み合わせた7月の夏めぐり散歩の提案でした。江戸の情緒と美しい夏の草花に触れることで、心身ともにリフレッシュできるはずです。
今度の週末、カメラやスマートフォンを片手に、夏の風情を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
