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【8月:猛暑回避!】東京地下街を涼しく歩く究極ルート

 

地下で猛暑回避

 暑い夏、外を歩くだけで汗だくになるのは避けたいですよね。特に猛暑日の東京では、照り返すアスファルトが体力を奪います。そんな悩みを解決するのが、驚くほど涼しく快適な東京地下街です。

 この記事では、地上に出ることなく東京駅周辺の地下迷宮を楽しく歩くための究極ルートを、実際に歩いた経験を基に、地図付きで詳しく解説します。通勤や観光中に、暑さや突然の雨を気にすることなく、ショッピングやグルメを満喫しながら快適に移動する新しい楽しみ方をお届けします!地下街を利用して、猛暑の夏を涼しくスマートに乗り切り、快適な東京ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事を読んで分かること

・アクセス情報

・東京地下街の見どころや散策ルート

・グルメ情報

目次

アクセス情報

●JAビル:東京メトロ 千代田線、半蔵門線、丸ノ内線、東西線「大手町駅」C2b 出口直結
     都営三田線 「大手町駅」C2b 出口直結

●東京駅一番街:JR各線「東京駅 」八重洲地下中央口改札を出てすぐ

●GRANROOF (グランルーフ):JR各線「東京駅」 八重洲地下中央口から直進、階段を降りて右、徒歩1分

●大丸東京店(グラントウキョウノースタワー):JR各線「東京駅」八重洲北口改札を出てすぐ

●八重洲地下街(愛称「ヤエチカ」):JR各線「東京駅」八重洲地下中央口 直結
                JR各線「東京駅」八重洲中央口、八重洲南口、八重洲北口 から徒歩1分

東京駅の八重洲改札側を基準に近い方から、南北(南西から北東から)方向斜めの「東京駅一番街」⇒右側に「GRANROOF (グランルーフ)」、左側に「大丸東京店」 ⇒ さらに奥に行くと「八重洲地下街(ヤエチカ)」となります。

ルートと各地点の概要

日本一長い地下通路

 2011年4月の日本経済新聞「日本一長い地下通路、歩いてみたら」の記事によると、全国の主要な地下通路の中で、同一地点を通らないで歩くルートを調べたところ、東京駅周辺の「A:JAビル→ B:大手町ファーストスクエア→ C:日本ビルジング(現在は解体されてTOKYO TORCHに)→ D:八重洲地下街→ E:グラントウキョウ→ F:東京国際フォーラム→ G:有楽町イトシア→ H:地下鉄銀座線→ I:地下鉄東銀座駅」が最も長いそうです(4050メートル)。

 以下では、概ねそのルートを参考に東京駅周辺の地下を歩いていきます

A:JAビルから C:TOKYO TORCHまで

東京メトロ 「大手町駅」C2b 出口直結 A:JAビル → 徒歩400mくらい B:大手町ファーストスクエア → 徒歩750mくらい C:TOKYO TORCH

A:JAビル

地下街歩き出発点

 JAビルは他にもあるそうですが、大手町駅直結のJAビルです。西隣の日本経済新聞社東京本社ビル、東隣の経団連会館とともに3棟一体(下図左)の大規模開発により竣工しました。JAビル近くの「大手町駅」C2b出口(下図右)から地下街歩きは始まります。

C2bから地下街に入ったら、大手町駅改札方面に向かいます。

B:大手町ファーストスクエア

ツインタワー

 大手町ファーストスクエアは、日比谷通りと永代通りの交差点に位置したツインタワーです。大手町駅のC8、C11、C12出口直結です。その先OOTEORI入り口を左手に見て進みます。

C:TOKYO TORCH

大規模複合施設

 日経新聞の記事が載った際は日本ビルヂングと紹介されていました。その後TOKYO TORCHとなったようです。「TOKYO TORCH街区は、東京駅周辺で最大となる敷地面積約3.1haに及ぶ大規模複合再開発です。全体竣工は2028年5月末を予定しております」(公式サイトより)とのことです。地下街のルートとしては、下写真の階段から右側に上がり、東京駅一番街方面に向かいます

C:TOKYO TORCHから E:グラントウキョウまで

C:TOKYO TORCH → 徒歩 650mくらい → D:ヤエチカ(八重洲地下街) → 徒歩 300mくらい  →E:グラントウキョウ 

 東京駅の八重洲改札側を基準に近い方から、南北(南西から北東から)方向斜めの「東京駅一番街」⇒右側に「GRANROOF (グランルーフ)」、左側に「大丸東京店」 ⇒ さらに奥に行くと「D:八重洲地下街(ヤエチカ)」となります(再掲)。地下街歩きのコースとしては、東京駅一番街の北東方面から入って南西方面に向かって歩き、途中でD:八重洲地下街(ヤエチカ)に入ります。E:グラントウキョウはノースタワーとサウスタワーから成り、タワーを結ぶ屋根(ルーフ)役としてGRANROOF (グランルーフ)があります。

東京都一番街

東海道新幹線の真下にあるから細長

 東京都一番街は、JR東海(東海旅客鉄道株式会社)が100%出資している、「東京ステーション開発株式会社」が「運営しています。線路がある高架を所有する会社がその下の用地の持ち主となるため、東海道新幹線ホームの真下に位置しています。

D:八重洲地下街(ヤエチカ)

 都内で最大規模の地下商店街

 八重洲地下街は、もともと地下駐車場整備のために建設されました。運営会社である八重洲地下街株式会社は旧八重洲駐車場株式会社といい、大株主としてJ.フロントリテイリング(大丸持ち株会社)やヤンマーグループなどがいます。レストランやファッション、生活雑貨など約180店舗が集まる都内で最大規模の地下商店街です。「ヤエチカ」の愛称で近隣ビジネスマンやOLを中心に親しまれています。

 外堀地下1番通りには、「八重洲」の地名の語源と言われる「ヤン・ヨーステン」の銅像が設置されています(中央区観光協会サイトなどを参考)

E:グラントウキョウ

 グラントウキョウのノース(北)とサウス(南)をつなぐルーフ(屋根)

「GRANROOF グランルーフ」はノースタワーとサウスタワーを結ぶ「光の帆」をデザインモチーフとした長さ約230mの大屋根と、賑わい空間と歩行者ネットワークを形成するペデストリアンデッキから成ります。地下街としては下写真からグラントウキョウエリアに入ります。

E:グラントウキョウから G:有楽町イトシアまで

E:グラントウキョウ → 徒歩 500mくらい → F:東京国際フォーラム → 徒歩 400mくらい → G:有楽町イトシア

 グラントウキョウエリアから東京国際フォーラムまでは分かりにくく、東京駅構内の東外側に沿って移動するイメージです。下写真を参考に移動してください。

F:東京国際フォーラム

昔都庁があった

 江戸時代には大名の上屋敷が並ぶ大名小路と現在の馬場先通りの交点に位置し、土佐藩・阿波藩の上屋敷があった場所です。また新宿移転前の旧都庁第一本庁舎がありました。地下街としては下写真から東京国際フォーラムエリアに入ります。

東京交通会館

昔はスカイレストラン回転していた

 株式会社東京交通会館は有楽町駅前再開発の為、1965年に三菱地所株式会社と東京都の共同出資により設立された会社です。東京交通会館ビルの他にも、下記の有楽町イトシアビル等を管理しています。交通会館では1階のピロティで交通会館マルシェを開催しています(公式サイトより)。地下街としては、東京国際フォーラムを出て、交通会館の地下1階を通っていきます。

昔回転していたスカイレストランで食事をしましたが、老朽化していて、カクカク動いてました。

G:有楽町イトシア

愛しい場所

 「ITOCiA(イトシア)」は、「愛しい+ia(場所を表す名詞語尾)」からつくられた愛称です(公式サイト参照)。地下街としては交通会館を出て、下写真からイトシアエリアに入ります。

G:有楽町イトシアから I:地下鉄東銀座駅まで

G:有楽町イトシア → 徒歩 500mくらい → H:地下鉄銀座駅 → 徒歩 350mくらい → I:地下鉄東銀座駅

 有楽町イトシアからは下写真から銀座駅方面の地下街に入ります。

H:地下鉄銀座駅

銀座四丁目交差点真下

 手前側に日比谷線、丸の内線の銀座駅改札があり、南東方面に歩くと、銀座線の銀座駅改札があります、銀座四丁目交差点の下で、銀座三越の地下2階にも入れます。銀座駅を過ぎたら、東銀座駅方面に向かいます。

I:地下鉄東銀座駅

歌舞伎座最寄り

 東京メトロ日比谷線と都営浅草線が乗り入れています。歌舞伎座の最寄り駅です。かつてエレベータやエスカレータがなく、歌舞伎を見に来るお年寄りにはツラいだろうと思っていましたが、改装されて付いたようです。地下街歩きはここがゴールです。

グルメ情報

ヤエキタ2階北町酒場

七代目 卯兵衛

 東京駅構内八重洲北口の改札外に地下1階「黒塀横丁」、1階「八重北食堂」、2階「北町酒場」の3つのフロアからなる新たな施設、「グランスタ八重北(ヤエキタ)」が誕生しました。北町酒場の「七代目 卯兵衛」でランチをいただきました。

イトシア地下1階

有楽町うまやの楽屋

 有楽町イトシア地下1階にあります。JR九州フードサービス株式会社が運営する「うまや」の店舗で、東京進出の「赤坂うまや」の『楽屋』というコンセプトで立ち上げられました。今回は「豚汁とチキン南蛮定食」(税込1,460円)をいただきました。

おみやげ情報

日本ギフト大賞

恵那栗工房 良平堂 東京八重洲店

 岐阜県恵那市に本店がある、昭和21年創業の和菓子屋です。東京では八重洲地下街(ヤエチカ)に支店があります。下は日本ギフト大賞2019の岐阜賞に選ばれた「栗福柿」です。

駒込の名店

御菓子司 中里

 御菓子司「中里」は、明治六年日本橋で三河屋安兵衛(通称三安)の名で創業しました。大正12年に、駒込に移り営業を続けています。南蛮焼は沖縄産黒糖を使用し、ふっくら焼き上げた皮で餡を挟みました。北海道産小豆の「おぐら餡」と、青えんどうの「うぐいす餡」(期間限定)の二種類が有り、皮のほのかな黒蜜風味と餡の上品な甘みが絡み合い、揚最中と並んで人気の商品です(公式サイトを参考)。下はおぐら餡です。

本当は「揚最中」が有名ですが、個数限定で整理券がないと買えないようです。

おわりに

 東京の地下街は、猛暑日や雨の日でも、快適に移動できる東京の地下街は、まさに都会のオアシスです。今回ご紹介したルートは、大手町から有楽町、そして銀座へと続く、知られざる地下の魅力が詰まったコースです。地上を歩くのとは違う、発見や出会いがきっとあるはず。このルートを参考に、あなただけの「涼しい東京散歩」を楽しんでみてください。

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