秋から冬へと季節が移る頃、東京東エリアでは「岩本町・東神田ファミリーバザール」と「大江戸問屋祭り」が開催され、街は熱気に包まれます。この記事は買い物情報にとどまらず、古着屋街から発展した岩本町や、浅草見附を擁した馬喰町の問屋文化を辿る特別な散歩をご紹介します。歴史と商いの伝統が息づく街で、プロ仕様の掘り出し物を見つけ、老舗の暖簾をくぐる体験は格別。文化とお得を両立するルートマップと歴史スポットの解説も必見です。
・アクセス情報、二大問屋イベントの効率的な徒歩ルートと攻略法
・問屋街のディープな歴史と文化
・おすすめスポット、周辺のグルメ情報
アクセス情報
●岩本町・東神田ファミリーバザール会場:
・ JR 山手線・京浜東北線・総武線「秋葉原駅」 昭和通り出口 徒歩約4分
・ 東京メトロ日比谷線 秋葉原駅 4番出口より 徒歩約2分
・ 都営地下鉄新宿線「岩本町駅」A4出口 徒歩約2分
・ つくばエクスプレス 秋葉原駅 A1出口より 徒歩約8分
●大江戸問屋祭り会場:
・都営新宿線 馬喰横山(A1、A2出口)徒歩約1分
・都営浅草線 東日本橋(B2、B4出口)徒歩約5分
・JR総武快速線 馬喰町(1、3、5出口)徒歩約1分
・JR総武線 浅草橋(東口出口 徒歩約5分)
・東京メトロ日比谷線 小伝馬町(1出口 徒歩5分約)
散策ルート
JR山手線「秋葉原駅」→昭和通り口から徒歩400mくらい(中央口から神田ふれあい橋を渡ると260mくらい)A:柳森神社 →徒歩400mくらい B:岩本町・東神田ファミリーバザール会場(和泉橋南東児童公園(由来碑)) Cまで350mくらい会場が続く →徒歩600mくらい D:お玉が池 →徒歩230mくらい E:金山神社 →徒歩300mくらい F:十思公園(伝馬町牢屋敷跡) →徒歩600mくらい G:大江戸問屋祭り会場 →Hまでのあたり会場が続く

太田道灌が柳を
A:柳森神社
室町時代、太田道灌公が江戸城の鬼門除けとして、多くの柳をこの地に植え、京都の伏見稲荷を勧請したことに由来する神社です(東京神社庁サイトより)


元は家族向け
B:岩本町・東神田ファミリーバザール会場(柳原通り)(和泉橋南東児童公園(由来碑))
江戸時代後期、昌平橋から浅草橋の間にあった柳原土手に沿って古着を扱う床店(露店)が設けられ、日本橋富沢町とともに江戸市中の古着を扱うマーケットの一つとして知られました。明治維新後の1881(明治14)年、岩本町古着市が開設され、東京の衣類産業の中心地となりました。日常衣類として洋服が普及し、一般の人々の需要の中心が既製服へと変わると、この地域でも既製服を扱う店舗が増加し洋服の街へと変貌して行きました。やがて大量生産のもと一部流行遅れの品物や規格外れの商品が数多く出回るようになったため、それらを文字通り“家族向け”に格安の値段で提供したのがファミリーバザールの始まりです(由来碑のある和泉橋南東児童公園の隣に本部が置かれています)。


衣類だけでなく、食品も扱っています。


会場は、上記地図のCのあたりまで続いています。
看板娘のお玉が身を投げた
D:お玉が池
江戸の頃まで「お玉ヶ池」という広大な池があったと言われています。不忍池より大きかったともいわれますが詳しいことは分かっていません。桜の名所だったことから当初は「桜ヶ池」と呼ばれ、池畔に茶屋が立っていました。「お玉」というのはこの茶屋にいた看板娘の名前で、「江戸名所図会」によると、ある時「人がらも品形も同じさまなる男2二人」が彼女に心を通わせ、悩んだお玉は池に身を投じてしまった。亡骸は池のほとりに葬られそんな伝説から名がついたといいます。


金属関係の神
E:金山神社
金山彦命・金山姫命が祀られており、古来より、採鉱、冶金、鋳造、鍛冶など、広く金属関係一切を司る祖神として仰がれ、金運招福の神としても崇敬されてきました。もともと、東京金物同業組合が、金属関係の総本宮である岐阜県の南宮大社(なんぐうたいしゃ)より御分霊を奉遷(ほうせん)したものです。古くからこの地が神田の金物商らの集まる街であったことに関係しています。

牢屋敷跡
F:十思公園(伝馬町牢屋敷跡)
牢屋敷が常盤橋門外(今の日本銀行あたり)から慶長18(1613)年ごろに移転し、その後江戸時代を通じてこの地にありました。十思公園はその一部です。吉田松陰もここで処刑されました。


1日限りの問屋体験
G:大江戸問屋祭り会場
日本橋横山町・馬喰町の新道通りが会場です。衣料品に加え、手芸品、生活雑貨、食品など多様な卸専門商品をこの日に限り特別価格にて販売します。
2025年度開催:12月7日(日) 9:00~16:00


会場は、上記地図のHのあたりまで続いています。
グルメ情報
ハラミが柔らかい
GOODステーキ
柳原通り、上記地図のAとBの間くらいにあります。やわらかいハラミステーキ300gをいただきました。ランチは+200円でライス、スープが食べ放題★になります。


ビュッフェ実施の3店舗の1つ
ジョナサン
ジョナサンの中で3店舗だけ実施している朝食ブッフェのうちの1店舗です。訪れたとき(R7.12.9)は1,800円でした。ビーフシチューがおすすめのようです。


おわりに
東京東エリアの二大問屋まつり、岩本町から馬喰町へと続く道は、単にお得な買い物が楽しめるだけでなく、江戸から続く商いの熱気と歴史が今も息づくなエリアです。プロ仕様の掘り出し物を探し当てた後は、ステーキやビュッフェでお腹を満たす、そんな「文化」と「実益」を両立させる休日を地図を片手に過ごしてください。
