暑い夏、特に猛暑日の東京では、照り返すアスファルトが体力を奪います。そんな悩みを解決するのが、都内にありながら驚くほど涼しく、豊かな自然を感じられる「等々力渓谷」です。
この記事では、東京23区内で唯一の渓谷を迷わず歩くための効率的な散策ルートや見どころを、実際に歩いた経験を基に詳しく解説します。都会の喧騒や暑さを気にすることなく、マイナスイオンたっぷりの絶景や周辺グルメを満喫しながら快適に散歩する新しい楽しみ方をお届けします!等々力渓谷を利用して、体感マイナス2℃の夏を涼しくスマートに乗り切り、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
・アクセス情報
・等々力渓谷の散策コースと見どころ
・周辺のグルメ情報
アクセス情報
●等々力渓谷 :東急大井町線「等々力駅」下車徒歩3分
等々力渓谷の散歩コース
東急等々力駅 → 徒歩130m 等々力駅入口 → 徒歩すぐ A:ゴルフ橋 → 徒歩450m B:等々力渓谷3号横穴 → 徒歩170m C:稚児大師御影堂 → 徒歩20m D:不動の滝 → 徒歩60m E:等々力不動尊(展望台) → 徒歩220m F:日本庭園・書院
等々力渓谷とは?
等々力渓谷は、国分寺崖線(がいせん)(ハケ)の最南端に位置する約一キロメートルの東京23区内唯一の渓谷です。谷沢川(やざわがわ)が国分寺崖線に切れ込んで浸食したもので、台地と谷との標高差は約一〇メートルあります。東急大井町線の等々力駅から南に歩いて3分ほどの、谷沢川に架かる「ゴルフ橋」脇の階段を下りると、下流に向かって谷沢川沿いに散策路があります。散策路を下流に進み、玉沢橋(環状8号線)を越えると、古墳時代末期から奈良時代の頃の横穴墓である「等々力渓谷3号横穴」があります。さらに、渓谷の南端には日本庭園・書院や、桜の名所として知られる等々力不動尊があります。不動尊から渓谷に下りた所に「不動の滝」があり、古来から今日まで滝に打たれて行をする人々が各地から訪れています。「等々力」の地名は、渓谷内の「不動の滝」の音が響き渡り「轟いた」ところからついた、との言い伝えがあります。渓谷内には至るところから湧水(ゆうすい)の出現が認められます。(2つの現地案内板をまとめ)
※倒木のため、通行止めになっていましたが、通行可能となりました!


等々力渓谷のみどころ
巨大なゴルフ場があったから
ゴルフ橋
等々力渓谷入口にある橋は、「ゴルフ橋」と呼ばれています。これは、昭和の初め頃、旧下野毛に東急電鉄が開発した約8ヘクタールの広大なゴルフ場があったことに由来しています。現在の橋は昭和36年(1961年)に架けられたアーチ鋼橋で、それ以前は木橋でした(現地案内板より)。

周辺を治めていた有力者
等々力渓谷3号横穴
渓谷の東側崖面では、古墳時代末期から奈良時代にかけて構築された横穴墓が6基以上発見されています。中でも昭和48年(1973年)に発見された3号横穴は、典型的な横穴墓の形態を留めています。横穴墓は奥行き約13mで、内部は徳利を半分に割ったような形をしています。玄室(遺体の安置場所)と羨道からなる墓室と、これに至る墓道に分かれており、この間を凝灰岩で組まれた羨門で区画しています。泥岩の切石でふさがれた玄室の床には河原石が敷かれ、3体の人骨とともに1対の耳環(イヤリング)と土器が副葬されていました。その前面には斜面を切り通して造られた墓道が延びています。ここには土器が供えられたり、火を焚いた跡があり、墓前祭が行なわれたことがわかります。副葬品が豊富なことから、後の武蔵国荏原郡の等々力周辺を治めていた有力者であると推定されています(現地案内板まとめ)。

弘法大師の幼いときのお姿
稚児大師堂
小さい手を合せているお姿は、弘法大師の幼いときのお姿です。弘法大師は、平民のだれでもが学べる庶民のための大学である綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)を創設しました。弘法大師は幼いとき、土で仏さまを造って草や木の枝で造ったお堂に祀って手を合せました。この稚児大師像は芸術院会員清水多嘉示先生につくって頂き、お子様にも拝みやすいように低く安置いたしました。尚、弘法大師の幼少時は奈良時代ですが、古くからの多くの稚児大師像のように平安時代の服装で制作して頂きました(現地案内板要約)。


等々力の地名はここから
不動の滝
等々力の地名は渓谷内の不動の滝の音が響き渡り「轟いた」ところからついた、との言い伝えがあります。滝の上部には平安時代に役の行者の霊場とされた等々力不動尊があり、かつてはこの滝にうたれて行をする修行僧が各地から訪れたと言います。

平安時代の末に開かれた
等々力不動尊
瀧轟山明王院等々力不動尊は平安時代の末(1100年頃)に、真言宗中興の祖、興教大師覚鑁上人(こうぎょうだいしかくばんしょうにん)が開かれた霊場で等々力の「お不動様」として親しまれています。戦国時代には世田谷城主の蒔田(まいた)吉良氏が戦勝祈願を祈り、村人は厄難招福を祈りました。境内は数多くの桜や紅葉も美しく、等々力渓谷を代表する自然豊かな樹林地となっています。




展望台

池や石畳
日本庭園・書院
等々力不動尊の対岸に、昭和36年(1961年)に建築された書院建物と日本庭園があります。池、流れ、石畳の階段園路などがある庭は、昭和48年(1973年)に著名な造園家により作庭されたもので、当時のままの姿で保存されています。園内には陽当たりのよい芝生広場があります(現地案内板要約)。




グルメ情報
雪月花
不動の瀧の音を聞きながら休憩できます。「お菓子付きのお抹茶をはじめ、夏はところてんやかき氷にラムネ、冬は温かいおしるこや甘酒などもご用意」(公式サイトより)されています



フルーツカフェhaluuu(ハルー)
等々力駅から等々力渓谷に向かう途中にあり、ここでフルーツサンドをテイクアウトし、渓谷をみながら食べている方を多く見かけました。「ひとつひとつ毎朝手作りのフルーツサンド、素材もオーガニックを積極的に使用、スッキリしたコクのある生クリーム」(公式サイトより)とのことです。


おわりに
東京23区内唯一の等々力渓谷は、自然豊かな散策スポットです。四季折々に違った景色が楽しめます。散策後には、近くのレストランやカフェで一休みするのもおすすめです。等々力渓谷へは、電車やバスで簡単に行くことができます。今度の週末、カメラやスマートフォンを片手に、暑い8月の都心の涼を探しに出かけてみてください。
