天下祭ルートを巡る
江戸三大祭の筆頭「日枝神社山王祭」で賑わう6月。この時期に「神幸行列はどこを通るのか」迷っている方に向け、天下祭を辿る「巡幸路さんぽ」はいかがでしょうか。将軍自ら上覧した神幸行列が通った伝統あるルートのみどころを歩き、江戸の地形や歴史を同時に学べるのが特長です。かつて元山王があった「国立劇場」周辺や、「皇居坂下門」など、見どころが満載です!本記事では、日枝神社を出発し日本橋日枝神社を折り返すルートの概略からアクセス情報まで、歴史散歩を満喫する情報をご紹介します。
・アクセス情報
・日枝神社山王祭の巡幸ルート概要とみどころ
・周辺のグルメ情報
江戸三代祭筆頭
山王祭とは
日本三大祭のひとつ、また江戸三大祭の筆頭として知られる山王祭は江戸時代にはその神幸行列が場内に入り、将軍自ら上覧したことから天下祭または御用祭とも称されました(現地案内板より)。


アクセス情報
●日枝神社: 東京メトロ千代田線「赤坂駅」 2 出口より徒歩3分
東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」7出口徒歩3分
東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」5出口徒歩5分
東京メトロ銀座線・丸の内線「赤坂見附駅」11出口徒歩8分
●日比谷公園:東京メトロ丸ノ内線・千代田線「霞ケ関」B2出口すぐ
●日本橋日枝神社:東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町駅」10・11出口徒歩1分
●江戸城(皇居)坂下門:東京メトロ丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線「大手町駅」D2出口徒歩3分
●国立劇場:東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」2出口徒歩5分
●靖國神社:東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」1出口徒歩5分
山王祭の神幸祭巡幸路(概略)
(A)日枝神社 → 徒歩1.8㎞(電車では赤坂見附駅から丸の内線で四谷駅:所要時間約11分) (B)四谷見附橋 → 徒歩1.9㎞(電車では四谷駅から市ヶ谷駅又は九段下駅:所要時間約21分)(C)靖國神社 → 徒歩1.5㎞(電車では九段下駅から半蔵門線で半蔵門駅:所要時間約17分) (D)国立劇場 → 徒歩1.9㎞(E)江戸城(皇居)坂下門 → 徒歩2.6㎞(電車では大手町駅から東西線で茅場町駅:所要時間約23分) (F)日本橋日枝神社 → 徒歩3.0㎞(電車では茅場町駅から日比谷線で日比谷駅:所要時間約17分) (G)日比谷公園
上記は神幸祭巡幸路の主な地点をつないだもので、実際とは違います。神幸行列は日比谷公園から元の日枝神社に戻ります。正確なルートは公式サイトhttps://www.tenkamatsuri.jp/sairei/junko.htmlをご覧ください
ここから出発
日枝神社
「山王さん」の呼び名で親しまれている日枝神社は、太田道灌が1478(文明10)年に江戸城内に山王権現を祀ったのが始まりです。江戸時代には徳川家の産神として信仰されました。その後江戸庶民の参拝を可能にするため、半蔵門外(下記国立劇場の地)に移築され、明暦の大火後に現在地へ移されました(千代田区観光協会パンフ参照)。


豪華絢爛
四谷見附橋
初代四谷見附橋は1913(大正2)年10月5日に開通しました。現在の四谷見附橋は二代目で1991(平成3)年に架け替えが行われました。初代四谷見附橋のデザインには東宮御所(現在の迎賓館)の景観と調和するよう豪華絢爛なネオバロック様式が取り入れられました。現在の二代目の四谷見附橋のは楯や雷模様を用いた装飾が施されました。現在でも迎賓館の門扉などと共通性を見出すことができます(現地解説版参照)。

招魂社が始まり
靖國神社
靖國神社は明治2年6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社が始まりで、明治12年に靖國神社と改称されて今日に至っています。靖國神社は、国家のために尊い命を捧げられた人々の「みたま(御霊)」を慰めその事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。靖國という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています(現地案内板より)。


元山王
国立劇場
国立劇場は、東京都千代田区隼町に位置する、日本の伝統芸能の殿堂です。歌舞伎や文楽をはじめ、日本舞踊、邦楽、雅楽、声明、民俗芸能など、多岐にわたる伝統芸能の主催公演が行われてきた千代田区を代表する文化施設の一つです。ところで、日枝神社は、二代秀忠の時の江戸城大改造の際、江戸城内紅葉山より新たに社地を江戸城外に定め、社殿を新築して遷祀されました。世に元山王と称され、場所はこの隼町国立劇場附近でした(公式サイトを参考)。


低地に降りる坂下
江戸城(皇居)坂下門
門の名は西の丸から低地に降りる坂下にあることに由来します。この門は江戸城西の丸造営直後に築造され、江戸時代は木橋がかかっていましたが、現在は土橋となっています。正面から見ると渡櫓門(わたりやぐらもん)があり、本来は高麗門を備えた枡形でした。1887(明治20)年に高麗門が撤去され、渡櫓門を現在の場所に設置しました。現在の皇居外苑は、江戸時代は西の丸下と呼ばれ幕府老中などの屋敷がありました。明治維新後は一時、明治政府の官衙・兵営に利用されましたが、明治10年以降広場として整備され現在に至ります(現地案内板より)。


分社で御旅所
日本橋日枝神社
当社は赤坂の日枝神社の分社です。天下祭として知られる山王祭の一つである、神幸祭の御旅所(お休み処)として当社があります。関東大震災からの復興と運気上昇を込めて奉納された上向きの狛犬があります(現地案内板参照)。


江戸時代大名屋敷
日比谷公園
日比谷公園は、幕末までは松平肥前守をはじめとした大名屋敷があり、明治になってからは陸軍練兵場として使用されました。
その後の市区改正設計(都市計画) において、政治・経済・文化の中心たる首都東京にふさわしい、近代的な公園の誕生が強く望まれるなか、 本多静六博士によって設計され、造成されました(東京都公園協会サイト参考)。


グルメ情報
日本橋兜町にある
KABEAT
茅場町駅直結でかなり座席数が多く広々としています。厳選の食材と独創的な料理人がつくり出す日本橋兜町のフードダイニングです、とのことです


おわりに
江戸三大祭の筆頭である「日枝神社山王祭」の神幸祭巡幸路をたどる主な歴史散歩ルートをご紹介しました。将軍が上覧したという華やかなお祭りの熱気を感じられるだけでなく、「皇居坂下門」や、元山王としての歴史を持つ「国立劇場」、そして平和への祈りが込められた「靖国神社」など、東京の中心部に息づく深い歴史を同時に味わえるのがこのルートの最大の魅力です。
6月のお祭り当日に神幸行列の熱気とともに歩いてみるのはもちろん、普段の歴史散歩コースとして自分のペースでじっくり巡ってみるのもおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、江戸時代から続く「天下祭」の面影を探しに、特別な一日をご自身の足で体験してみてください!
