6月は葛飾の菖蒲
初夏の訪れを告げる「葛飾菖蒲まつり」。毎年6月、東京・葛飾区の水元公園をはじめ、堀切菖蒲園、堀切水辺公園では、息をのむほど美しい花菖蒲のじゅうたんに彩られます。しかし、3か所の公園をどう歩けば最も美しい景色を楽しめるのか、迷ってしまうことも少なくありません。本記事では、菖蒲まつりを最大限楽しむための散歩ルートを、歴史や見どころとともに詳しく紹介します。この記事を読めば、菖蒲が最も美しく咲くスポットや写真撮影のおすすめポイントが分かります。計画的に散策できるので、初夏の花々と水辺の風景を存分に満喫できるでしょう。
・アクセス情報
・葛飾菖蒲まつりの散策ルート
アクセス情報
水元公園会場:JR京成線金町駅下車
①南口 京成バス「戸ケ崎線操場・八潮駅南口(金61)」行きで「水元公園」下車徒歩約5分
②北口 京成バス「南水元三丁目・大場川水門(金62)」行きで「水元公園」下車徒歩約5分
③南口 「水元公園循環バス(金63)」(土日祝日のみ)「はなしょうぶ園」下車徒歩約1分
堀切菖蒲園会場:京成電鉄「線堀切菖蒲園駅」 徒歩約10分
堀切水辺公園:京成電鉄 「堀切菖蒲園」駅 徒歩約15分

- A:水元公園
- B:堀切菖蒲園
- C:堀切水辺公園
葛飾菖蒲まつり期間中の土日は、
金町駅 ⇒ 柴又帝釈天 ⇒ 亀有駅 ⇒ B:とC:堀切菖蒲園(堀切水辺公園) ⇒ A:水元公園(しばられ地蔵) ⇒ 金町駅
のルートで「かつしか菖蒲めぐりバス」が運行されています
23区最大規模の公園
水元公園
1.2キロも続くポプラ並木や生きた化石として知られるメタセコイアの森がある、東京23区内で最大規模・都内で唯一の水郷の景観を持った公園で、四季折々の眺めは訪れる人々を自然に親しませます。6月に入ると約100種1万4千株の花菖蒲が色彩のリズムを奏でます(菖蒲まつり等のパンフレットを参考)。

都内最大花菖蒲
はなしょうぶ園
1万4千株、約100種20万本の花菖蒲が、6月上旬から下旬にかけて咲き競います。規模は都内最大。この期間、菖蒲まつりも開催され、多くの来園者で賑わいます。




生きた化石
メタセコイアの森
生きている化石として知られるメタセコイアがおよそ1,500本。都立公園では最大級の森です。
メタセコイア:落葉性の針葉樹です。円錐形の整った樹形になり、さわやかな新緑が美しく、秋の紅葉は赤褐色~黄褐色で渋い趣があります。メタセコイヤは化石が先に発見されていましたが、1945年に中国に自生しているのが発見され「生きている化石」として有名になりました(現地解説版より)。


江戸名所の一つ
堀切菖蒲園

堀切の花菖蒲は江戸名所の一つとして古くから知られており、その景観は歌川広重(江戸名所百景「堀切の花菖蒲」)や歌川豊国らの錦絵の題材にもなりました。花菖蒲がこの地に伝来した時期は明らかではありませんが、一説には文化年間(1804年から1818年)に当地の農民、伊左衛門によって栽培されたのが始まりと言われており、現在本園の花菖蒲は約200種6,000株に及びます。江戸時代の情緒しのびながら数多くの江戸花菖蒲を鑑賞できることが特徴です(菖蒲まつりパンフレットを参考)。



違った風情の菖蒲
堀切水辺公園
地元のボランティアの皆さんが育てた800株の花菖蒲が東京スカイツリーや荒川を背に咲いており、堀切菖蒲園とは違った風情があります(菖蒲まつりパンフレットより)。
6月見頃の菖蒲を見に行こう!
6月に開催される「葛飾菖蒲まつり」は、水元公園、堀切菖蒲園、堀切水辺公園のそれぞれで異なる魅力を持つ花菖蒲を楽しめる、初夏にぴったりのイベントです。この記事でご紹介した見どころやアクセス情報を参考に、美しい花々を巡っていただけたなら幸いです。